早朝飛び立ったシラサギの”華麗な曲線” |
土曜日早朝に外に出た。
風が肌に突き刺さる。台風が来るのだろうか。
外の風情は、”クマゼミ”の嵐から舞台は”ツクツクボウシ”に役者交代だ。
静かな秋の風情に近づいてくる。
「情けはひとの為ならず」。
「情けをかけることは、結局はその人のためにならない」と誤って解釈する人が多い。
正しくは「情けは人のためではなく、いずれは自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」ということだ。
青く茂った葉間から”実りの房”の姿。もうすぐだ。 |
これは仏教の教える“因果の道理”らしい。
どこでも変わらないものが「道理」であり、「因果」とは原因なしに起きる結果は万に一つもないという事だ。
面白い研究が発表された。
子供たちの世界でお友達に親切なことをしている子を“見ている子”が、“親切をした子”に“親切をする”傾向がある。
つまり“親切な人”は周りから好ましく思われ、その結果その人も親切にされる。
阪大の大西賢治助教らの研究発表だ。
保育園児の園内での日常生活を観察して確認し
”良い事をすれば良い報いがある”という「情けは人のためならず」を、実証した素晴らしい研究だと思う。
園児らが遊んでいる時に、“親切児”が他の子の服のボタンを留めたり、物を貸したりするなどした際、1メートル以内にいてこれを見た園児が10分間にどのように振る舞うのかを観察した結果だそうだ。
「親切は回り回って自分に返ってくる」
社会全体がそのようになれば“いじめ”の問題も解決するのだろうが、中々そうならないのが世の常なのか。