一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2012年10月31日水曜日

思いっきりハロウィ-ン



東京の街のお店では”ハロウィーン”一色だ。不思議な国!!
楽しい仮装パーティが時に悲劇を生むことがある。
ハロウィ-ンで子供が銃で撃たれる事故があった。我々は毎年悲劇は繰り返されている背景を知っておかねばならない。かつて日本人留学生(高校生)が被害者になったことも記憶に新たである。
仮装して間違って隣の家を訪問、強盗と間違えられ銃で撃たれたのだ。有り得ることが起っている。
まさにアメリカ銃社会と仮装パーティの皮肉な結果である。
我々はハロウィ-ン文化と銃所持が許可されている社会構造をよく知っておかなければならないとおもうのである。

街角のショーウィンドウで
カボチャに”ろうそく”

お店で売っていた。
ハロウィーンは、ヨーロッパを起源とする民俗行事で、19世紀後半以降アメリカの大衆文化として広まった。
毎年10月31日の夜に行われ、この夜は死者の霊が家族を訪ねてくると信じられている。身を守るために仮面を被り魔除けの焚き火を焚いていた。
これに因み、31日の夜カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて、魔女やお化けに仮装した子供達が近くの家を1軒ずつ訪ねては「 ご馳走をくれないと悪戯するよ」と唱える。
子供たちは貰ったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりするそうだ。
宗教的背景はなく、日本文化に商業としてうまく溶け込ませている。
日本においてもアメリカの大衆文化として一部受容されているが宗教的背景は皆無といってよく、
クリスマス等と同じくイベントとして楽しむもので、娯楽化、商業化されたものである。
ここ数日東京でもどこに行っても“かぼちゃの行列”だ。
日本は本当に不思議な国だと思う。

2012年10月29日月曜日

円高と“日本企業逆襲”

会社の窓に光る木々も少し紅葉し早朝の光に映える。
 日曜日は天気がすぐれず朝から降ったり止んだりでジョギングは中止した。
久しぶりに、水やりのホースを修理したり、冬物を出したりで時間を過ごした。
目いっぱい有効に時間を過ごすのも良いが、たまにいは“ゆったり”も良いものだ。
午後はジムに出かけたが、いつもと違う時間帯に
行くと顔ぶれが違った。みんなそれぞれのリズムで休みを過ごしているのだろう。

先週梅田の街中で見かけた”ちんどんや”景気づけだ。
最近、関西経済の地盤沈下が激しいことを私はよく口にする。
パナ・シャープ・サンヨーに見られる業績悪化が
少なからず影響していることは否めない。
が一方で円高によるメリットを生かし日本企業が海外優良企業を買収するケースが注目されている。
“逆襲のシナリオ”である。

最近ソフトバンクが米携帯電話大手スプリント・ネクステルを約1兆5700億円で買収することが発表されるなど勢いづいている。
一方で、業績不振に陥り事業の再編を図り経営を続ける日本企業もある。
これらの企業にとって海外企業の買収は、力を集約し活路を見出す手段となっている。
ダイキンによる米グッドマンの買収もそうだ。
グッドマン買収の目的は、国際競争力の強化だ。
今回の買収で、北米・中南米市場の開拓を図り中国企業を抑止する思惑がある。
グッドマンは家庭用「ダクト方式」の技術を得意としており、北米で販売網を持ち、ダイキンの北米市場開拓の武器となる。

他にも、日本企業による海外企業の買収が増加している。
ソニー・コンピュータエンタテインメントは米ゲーム会社Gaikai社を買収、伊藤忠は英国大手アパレル製造・卸業のBramhope社を、豊田通商は、南アフリカで自動車販売・医薬品卸売を手がける仏商社を買収する予定だ。

海外企業買収の増加は円高の進行によることが大きいが、海外企業買収を支援する融資制度が実施されたことが、後押ししている事も大きいといえる。
逆襲“日本”である。

2012年10月24日水曜日

キックオフ

大阪でのキックオフ。社内会議室での立食パーティだ。
10月から会社の新年度が始まった。
メカトロン32期、アルカディア26期である。
長い期間“何気なし”に過ごしているが、
今更にその重みを感じる時期である。
そして新しい期の区切りとして、社員と共に“キックオフ”(決起集会)を開催するのが習わしだ。

大阪での永年勤続表彰。ご苦労様でした。
前期の事業報告と新年度の計画を発表する日だが、永年勤続者の表彰など盛りだくさん。そしてメインイベントは何といっても懇親会だ。
普段なかなか会えない社員と懇親し労をねぎらい
夢を語る。至福のひとときだ。

東京でのキックオフでも永年表彰。
大阪では先週19日、東京は昨日23日に行った。
昨年度比実績118%の伸びで、今年度計画も
120%UPの計画だ。
各事業部の積み上げで出た強気の計画値だが、
私の景気予想では不透明感を拭えない。
心から喜べず“タガを締めて”かからねばと思う。

東京のキックオフの懇親会は市ヶ谷のイタリアンで”飲み放題”。おかげで二日酔い。
政治が相変わらずの無策、与野党とも政局に明け暮れ解散時期を明確に示さない与党。
これだけ国民を裏切っているのに政権にしがみついている。見苦しいを通り越している。
世界経済にも良い材料が少ない。
日銀は一層の金融緩和をほのめかしているがさてどうなる事か。経済短観も下方修正に入った。
そして何よりも関西経済が心配だ。
大手弱電メーカの奮起を期待したいが我々の“最大の心配事”でもある。
逆転の発想として“この機に下請け体質からどう脱皮するか”であり、
経営の手腕が問われることになるだろう。 

2012年10月22日月曜日

“私”の時間


稲刈りも終わり、お役目を果たした案山子。ご苦労様でした。

平日忙しくしていると自分の時間がほしい。右肩の怪我が治らないことを口実にゴルフを断っている。
そんなわけで日曜日は私の時間なのだ。
普段決まってジョギングの後にジムに通っている。

澄んだ空にススキの穂がなびく。短い秋本番だ。
昨日の日曜日も晴天に恵まれ爽やかな一日を過ごし明日への英気を養うことができた。

こんな日は一日中会話をしないことがある。
ひたすら自然に接し黙々と走るのだ。
ジムにももともと知りあいがいないので淡々と筋トレしている。
そんなわけで昼間は一人で寡黙な一日となることが多いのだ。

徳島行きの高速バスから見た鳴門の渦潮。
先週は行事続きだった。
Rubyビジネス推進協議会 http://www.ruby-b.com/
と㈳徳島県情報産業協会 http://www.tia.or.jp/ 
とのビジネスマッチングの交流会があった。
新しい取り組みが目の前に見えてきて面白い展開が広がりそうだ。
是非共同して育ててゆきたいとおもう。

大阪と徳島の交流で真剣に発表会。
今回の交流会を通じて徳島がこんな近い距離にあることを実感した。
物理的だけではなく今後ビジネスでももっと近い距離を創りたいと思っている。

懇親会では皆和気あいあいとお酒を酌み交わした。
変化が激しいビジネス界にあって、一社だけで仕事が完結する時代ではない。
協調しながら果実を摘み取る仕組みづくりが問われている。
徳島でのRuby関係者との交流会が一石を投じることになれば良いのだが。

2012年10月15日月曜日

秋さがし

柿の木の上に人が!!実は鳥よけの案山子だった。ほっ。

暑い夏からいきなり秋景色。日本の四季は変化があって素晴らしいが今年はちょっと事情が違う。
朝の寒さはこの間まで暑い暑いと言っていたのにこの急激な冷え込み。
人間は気候の変化への順応性が強いが他の生き物はどうだろうか?

柿は秋のめぐみ。
ニュースでシャケが産卵のため川を上ってくるが今年は運河に入り込んで大量の魚が産卵場所を見つけられず上流に登りきれず産卵し卵が他の生き物の餌になっているビデオを見た。
もともと低水温を感じ上流へ産卵に出かけるが今年は異常な海水温上昇で、上流への道がふさがれ水路が立たれたというのだ。自然界は無常だと思う。

金木犀の香りが漂う道を走ると心まで洗われる・・・

日曜日は肌寒いくらいの朝、金木犀の香りを受けながら服部まで走った。秋さがしだ。
金木犀も最早散り染めである。例年よりも早いのでは・・・。

収穫が進み新米が食卓に届く日が近い。
途中稲刈りが進み既に収穫が進んでいる畑が目立った。
このあたりでは前日の土曜日くらいがピークだったのかもしれない。
稲穂がかられた田畑では、秋の鳥のスズメや百舌鳥の出番である。
こぼれた米を沢山の鳥が夢中でついばんでいた。

国宝級の紙芝居が道すがら出会えたのはラッキー!!
一時間余りで服部公園に来ると多くの家族連れが思い思いの秋を楽しんでいる。
遊園地の横で昔懐かしい紙芝居に子供が集まっていた。
昔ながらの練りアメのお菓子が売られ思わず足を止めて
カメラを回した。

母の思い出、コスモスは今年も咲いている。
 畑の畔にはコスモスの花がこれも秋を謳歌している。
コスモスは母親の思い出の花。
そろそろ命日が近づく。
野に咲いたコスモスを墓前に捧げるのか楽しみだ。
日曜日は秋いっぱいの一日だった。

2012年10月13日土曜日

ノーベル賞受賞とマラソン


品川ソニービルの中庭、人懐っこいスズメ。きっと人が餌を与えるからだろう。

山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したニュースは
停滞している我が国にとって久しぶりの明るいニュースだ。おめでとうございます。

「研究生活は長いので、途中で倒れないように、ペースを守りこれまで通りやっていきたい」と研究活動をマラソンに例え抱負を語られた。
京都マラソン(フルマラソン)を完走されたと聞いている。凄い意志を持っていらっしゃる。

マラソンの楽しさを聞かれ「頭を真っ白にして精神のリフレッシュになる」とも。
季節の移ろいを感じながら走るのはまさに“リフレッシュ”になる。同感だ。
同じような気持ちでマラソンを続けておられる話は共感を覚え親近感が湧いた。

マラソンは長期戦。人生と同じ。
人のペースにはまらず”自分のペースを守る“
調子が悪ければ歩けばいい。休めばいい。
厳しい研究生活のなか、人知れずの努力と自己管理は想像を超えるものだろうと思う。
今がゴールではないこともご承知だ。
むしろこれからが出発点。
iPS細胞の研究は生命の尊厳にとって両刃である。そのことを踏まえて、難病に立ち向かっている人たちにもきっと光を当ててくれることだろう期待したい。
この研究が人類・生命にとって“良心”に繋がるものとなってほしいとおもう。

ふと”新島襄”に教えられた言葉を想いだした。
“周りに流されるのではなく、自分なりに正しい考え方を持ち、変革を自ら実行する「一国の良心」となる”
良心之全身ニ充満シタル丈夫(ますらお)ノ起リ来(きた)ラン事ヲ」。
全身に良心が満ちあふれた“青年”のおもいで、新しい分野を切り拓いてほしいと願うのである。


2012年10月10日水曜日

国会議事堂

どの角度から見ても同じ顔をしている議事堂。緑が爽やかだった。

 国会議事堂周辺が静かだ。
久しぶりに議員会館に出向いた。
議員会館も建て替えが進み近代的な建築に変貌している。
すぐ横が首相官邸で、つい先だってまでは“消費税増税反対”で周辺は騒がしかった。
が民主党も自民党も総裁選挙で疲れ切ったのか私には久しぶりに静かな永田町に映った。
暫くは解散選挙の見通しは遠のいたからなのだろう。
“生命維持装置”は切れてしまっているのに、何時までこんな状態が続くのだろうか。
内閣改造にしても大きな変革を期待できなかった。
延命すれば支持率が回復するとでも思っているのであろうか。内閣改造にも関わらず支持率は下がり続けている。国家戦略など見えるはずがない。
3.11、原発問題、外交問題、経済活性化、山積みしている課題もすべて先送りで駆け引きだけが残っている。
そんな国内事情を嘲るように中国、韓国に好きなようにさせている。
何とかせねばならない。内憂外患である。
こんな状況を変えるのは政治でもあり、我々一人一人のはずだが、自身澱んだ空気だけが満ち溢れているように思える。恐ろしいことだ。
課題は山積だが、何よりも早急に景気刺激の政策を打ってほしい。
日銀が10月1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でマイナス3だった。
前回の6月調査(マイナス1)から2ポイント悪化した。3四半期ぶりである。
特に関西経済は、大手家電メーカのリストラで1万人もの雇用が喪失してしまっている。このままでは迷路に入ってしまうだろう。
政府が無策であったとしても、我々のビジネスは“継続”なのだ。
自らもこの危機的状況を自力で乗り越えるしかない。
危機感を共有しながら少しでも前向きにと思うのである。
同業者の集い、”Rubyアソシエーシション”セミナーでの”まつもとゆきひろ”先生

自社ビジネスの強化は無論のこと、“同じむじな”のIT同業者が継続して安定的に成長できるよう、力を合わせていくことから始めてゆかなければと強く思う。

2012年10月8日月曜日

体育の日


目が弱くなったせいか、ひと時も一人では居れないらしい。”人恋し顔”である
最近ジョギングブームが過熱している。
歩くだけで運動効果を得られるシューズの浸透などで、今や日常生活の延長で運動を楽しむ人々が増えている。
さらには日本各地で市民向けマラソン大会が開催されるなど、スポーツを楽しむシーンも話題だ。
“日常”から“非日常”のシーンまで、スポーツが浸透している今。京阪神だけで京都マラソン、大阪マラソンを筆頭に年間65前後のマラソン大会が開催されていることを見ても窺える。

今日は体育の日で2連休、さらに晴天とあって
ジョギングしていてもいつもより多くの人が走っている。老若男女それぞれのスタイルで歩いたり走ったり・・秋を楽しんでいた。

服部緑地では多くに人が体育の日を家族連れで楽しんでいた。
家から一時間ほど服部緑地までのあいだ、何人の人に出会うかなと思い数えていると30人くらいの
ランナーに出会った、ブームを裏づけている、凄いものだ。
そういえば会社でも走る人が増えてきた。
良いことだ。
こんなお金がかからなく手軽で夫婦でも楽しめるスポーツはないと思う。
が凝り始めると少し良い道具がほしくなる。
そして新しい靴など買い始めると、どんどんハマってゆくのである。私などはあせらず細く長く続けようと思う。
ついこの間まで炎天下熱中症に気を付けながら涼しい時間帯を走っていたが、すっかり秋景色。
稲穂が銀色に輝く中、秋の虫の音を聞きながら、
かく汗は心地よい。
来週は稲刈りの光景も見れそうだ。

2012年10月6日土曜日

出生前診断


早朝ジョギングの途中立ち寄った公園。陽だまりのベンチが”人恋しそう”

医学が進化することで多くの難病に光を当てることができる部分と、生命の尊厳が脅かせることが背中合わせに起こることがある。
我々が倫理上背負わなければならない大きな十字架だ。
 “出生前診断”の技術がアメリカから上陸する。
妊婦の血液検査だけで染色体の異常が99%以上の精度で診断できるとされる母体血検査が日本で始まろうとしているのだ。先日NHKで報道されて初めて知った。
日本では、胎児の異常(障害)を理由とした中絶は法的には認められていない。
しかし、「母体保護」や「経済的困難」という名目で、中絶が広く行われているのが実情らしい。
胎児の異常を、早期に正確に把握し、母体と胎児の健康を守るための“出生前診断”だが、
その一方で、障害の「宣告」、出産の「葛藤」、そして「命をめぐる決断」が日々繰り返されている。当事者にはつらい選択なのだ。
このような早期発見が本当に親にとっても生まれる子どもにとっても幸せなのだろうか。
出生前診断の結果、障害児を産み一生育てるという立場に置かれた女性の中絶を選択する権利と、
障害を持つ“物言わぬ子ども”の生きる権利を奪うことへの罪の意識。
対峙した難しい問題を我々は突きつけられることになった。

私は日頃から“人の縁”を大切にしている。
”生命”としてこの地球上に生を授け、歴史の点を残して逝くこの“刹那”が、まさに“多くの縁”の始まりである。
そんな“多くの縁”の始まりを私たちはそう簡単に絶って良いのだろうか。
“生きる権利”は尊いはずだと思う。