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IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2012年10月29日月曜日

円高と“日本企業逆襲”

会社の窓に光る木々も少し紅葉し早朝の光に映える。
 日曜日は天気がすぐれず朝から降ったり止んだりでジョギングは中止した。
久しぶりに、水やりのホースを修理したり、冬物を出したりで時間を過ごした。
目いっぱい有効に時間を過ごすのも良いが、たまにいは“ゆったり”も良いものだ。
午後はジムに出かけたが、いつもと違う時間帯に
行くと顔ぶれが違った。みんなそれぞれのリズムで休みを過ごしているのだろう。

先週梅田の街中で見かけた”ちんどんや”景気づけだ。
最近、関西経済の地盤沈下が激しいことを私はよく口にする。
パナ・シャープ・サンヨーに見られる業績悪化が
少なからず影響していることは否めない。
が一方で円高によるメリットを生かし日本企業が海外優良企業を買収するケースが注目されている。
“逆襲のシナリオ”である。

最近ソフトバンクが米携帯電話大手スプリント・ネクステルを約1兆5700億円で買収することが発表されるなど勢いづいている。
一方で、業績不振に陥り事業の再編を図り経営を続ける日本企業もある。
これらの企業にとって海外企業の買収は、力を集約し活路を見出す手段となっている。
ダイキンによる米グッドマンの買収もそうだ。
グッドマン買収の目的は、国際競争力の強化だ。
今回の買収で、北米・中南米市場の開拓を図り中国企業を抑止する思惑がある。
グッドマンは家庭用「ダクト方式」の技術を得意としており、北米で販売網を持ち、ダイキンの北米市場開拓の武器となる。

他にも、日本企業による海外企業の買収が増加している。
ソニー・コンピュータエンタテインメントは米ゲーム会社Gaikai社を買収、伊藤忠は英国大手アパレル製造・卸業のBramhope社を、豊田通商は、南アフリカで自動車販売・医薬品卸売を手がける仏商社を買収する予定だ。

海外企業買収の増加は円高の進行によることが大きいが、海外企業買収を支援する融資制度が実施されたことが、後押ししている事も大きいといえる。
逆襲“日本”である。

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