一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2012年2月29日水曜日

”便利さ”に潜む“リスク”

IT制御の為プログラム再設定。高度化とリスクが背中合わせだ。
世の中IT化が進み便利になった反面、裏に潜む危険には無頓着なため起こした”事故”が連続した。

一つは車。車は電子化が進んだ最たるものであるが一旦故障すると、これほど厄介な”物体”はない。うっかり電池を空にしそのお蔭ですべての機能停止に陥った。メカが主流のころは、修理できたが今はお手上げ。お蔭で大型トレーラでディーラに搬送されプログラムの再設定をする羽目になった。厄介な代物である。

一つは携帯電話”事件”。
先週またまた携帯電話を自宅に忘れて仕事に出た。
たかが携帯。
しかしこれほど一日中不便を感じたことはないのだ。
日常生活に欠かせない現代の“三種の神器”の一つであるが故の不便さなのだ。

そもそも三種の神器(さんしゅのじんぎ)とは“玉”を指し、日本の歴代天皇が継承してきた三種の宝物だそうだ。
豊かさの象徴として「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が、「三種の神器」と呼ばれた時代があった。
携帯電話は現在の“三種”の一つである。

現代生活に欠かせないもののひとつであるが故に、“盲点と危険”が潜んでいるのである。
最近人と会う時に“新宿西口でね”というあいまいな表現で約束することがある。
着いたら携帯電話で連絡しあうわけだ。
これは“携帯電話は必ず繋がる”ことが前提なのだ。
忘れたり壊れたりすることは想定していない。
このリスク管理のなさを今更に感じた一日だった。
今からでも遅くはない、電話番号はどこかに控えておこう!

この二つの”事件”で得た教訓は、他にも同様のリスクが潜んでいるということ。
それは常に付きまとう“リスク”を想定して予知・予防法を日頃から身に着ける習慣を持つことだろう今更に思う。
”便利さとリスク”は背中合わせだ。

2012年2月25日土曜日

翼がほしい!!

”翼がほしい!!”翼があれば、3.11でも沢山の人が助かったのに。

アメリカで由紀さおりの「夜明けのスキャット」が大ヒットしている。
あの歌のどこがアメリカ人の琴線に触れたのだろうか興味がある。(日本語の)歌詞でもない。あの意味不明なスキャット、流れるメロディが現代のアメリカの社会に異様に共鳴しているのではないか。

元々アメリカとりわけ黒人社会ではゴスペルソングとかブルースに象徴されるようにマイナー(短調)な曲が多い。日本の曲となにか共通点があるのだ。

それにしても1960年代の歌は詩と曲が絶妙に絡んで美しい。時代を超えて魅力的だと思う。
今風の曲(ポップス)が“意味不明?”刹那的という表現ならば、60年代の歌は情緒的と思える。
歌の意味やメロディがはっきり分かる曲が多かったからだ。

私も学生時代モダンジャズ(いきがってダンモと言った)に凝り、バンドを結成して同好会で演奏活動をやっていた。振り返れば当時もマイナーな曲を好んで演奏していたものだ。マイナーコードは日本人の心の故郷なのだろう。

そんな若いころを回想しているとふと山本潤子の “翼をください”が頭をよぎった

いま私の 願いごとが
かなうならば 翼(つばさ)がほしい
この背中に 鳥のように
白い翼 つけてください
この大空に 翼をひろげ
飛んで行()きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ 行きたい

いま富とか 名誉ならば
いらないけれど 翼がほしい
子供の時 夢見たこと
今も同じ 夢に見ている
この大空に 翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ 行きたい

60年代の曲を聴くにつれ “心の様相”は「いつまでも青年」でありたいとおもう。
StayYoung!!

2012年2月24日金曜日

名古屋へのラブコール!!

訪問先の高層ビルから見た名古屋城。凛々しい!!

今週は名古屋に出張した。仕事内容はブログでは書けないけれど久しぶりに“元気な街”に出会った。
偏見かもしれないけれど大阪はどうも元気がない。
橋下効果が良い意味にも悪い意味にも影響しているのだろうか。景気マインドが沈んでいる。好況感がないのだ
大阪は中小企業の街、もっと行政挙げて景気対策を打ってほしい。
それに比べ名古屋の企業は元気だ。
今回”いろんなご縁”で名古屋までビジネスで来たが、行き着くところやっぱり“縁”を大切にすることに尽きる。
縁を一つ一つ大切に積上げていくと不思議な雪模様になる。
お友達のお友達のそのお友達は“皆お友達”になるのだ。
今日喜田寛先生(喜田寛総合研究所)の講義を一時間くらい傍聴した。
最初に名刺交換してから何時間もたっていないのに
もう”永年の友”のようである。
不思議な力があった。“人と人の交わりが多くの人の関係を作る”ことを若い人に語りかけていた。
まさに“皆お友達”の世界であった。
この喜田先生のことは別のブログで書くこととする。

IT業界で30年近く。一時は東京・前橋・大阪・神戸・福岡と拠点を持っていたが何故か名古屋だけが切り崩せなかった。その悲願の名古屋が目の前に見えてきた。
娘も縁があって名古屋の自動車メーカに就職し頑張っているようだ。ここで親父も名古屋で一旗揚げよう!と意気込んでいる。
“縁は異なもの”日頃不義理をしていたら叱ってください!是非これからも”お友達”としてよろしく。

2012年2月19日日曜日

韓国総集編


韓国業者との商談
は8時間にわたって続いた。
ソウルから戻って、一番最初にしたことが3日間の新聞をまとめ読みしたこと。日頃TVのように右から左に流れる情報より活字を見る世代に生きてきたものとしては、情報を活字で確認するという手順を踏まないとどうも落ち着かない。TVメディアの活用法はあるにしても、事実を知るだけでなく先を読むには、やはり活字だと思っている。今週目を引いたのは、小沢裁判での検察の横暴が今更にさらけ出されたと思う。同時にメディアは冷静にこの“時を読み”、大局を国民に示唆しなければならないと思う。繰り返して思うが今経済をなおざりにしていては、大きな禍根を残すと思っている。さて今日は先週のソウルでの思い出を、日記風に記してみた。



2月13日早朝関空発
往復とも大韓航空でA300の最新鋭機できれいな機内は満席だった

仁川空港からソウルまで1時間強、快適な高速道路が続く

ソウル市街の混雑は日本の都心と同じだ。
夜は下町で”チゲ鍋”双日の中川さんにご案内いただいた

本場”チゲ鍋”
2月14日KINTEXにて”ビジネスプラザ”商談会
翌日の会場はソウルから1時間”KINTEX”イベントホールで。



開催直前のイベントブースの様子
弊社のブースに次々と訪れる韓国バイヤー
2月14日商談会終了
夜は韓国の庶民料理”豚足”専門店へ

夜は韓国の知り合いの案内で”豚足の店”へ山盛りの豚足。

店は大阪の通天閣あたりのお店のよう。

世話になった韓国在住の友人”趙さん”と弊社小池本部長(右)
今回のソウルでの商談で大きな収穫があった。
これから詰めていってきっとビジネスにつなげていけるであろうと思う。
”行動を起こす”ことがこの受難期を乗り越える”キーワード”だ。


2012年2月14日火曜日

韓国の元気と将来

FTA商談会のランチョンでは和気あいあい。

13日からソウルに出張した。日本経済の危機感を持って出向いた韓国である。
今日14日に「FTA Business Plaza 2012」が開かれ世界から300社のバイヤーが集まった商談会に私も招待され出展した。
一つには韓国の元気をもらうことでありパートナー探しでもあった。多くの韓国企業と接触ができ大変有意義な一日であった。
スケジュールはとてもきつく同伴した小池本部長もさすがに疲れていたが、夜は豚骨専門店でエネルギーをつぎ込んで元気を取り戻した。
ここでも人とのつながりがいかに大切かを感じたのは、
私の友人の歌詞サービス”シンクパワー”の富田社長から紹介されソウル在住の趙さんと双日韓国の中川さんに大変お世話になったことだ。
人のつながりがいかに大切かを感じるひとときでもある。
食事はできるだけ地元に根付いた食べ物をと思い、初日は”ホルモン焼肉”、そして今日は”豚骨”と肉三昧である。おかげで5Kgは太ったと思う。明日から減量だ。

グランドアンバサダーホテル近くの”豚骨専門店。庶民的だ。
豚骨のボリュームは想像を絶する!!
商談会は1200社余りの韓国企業と我々を含め世界各国から集まったバイヤーとのいわばマッチングの場所だ。

商談には熱がこもる。

世界各国から300社のバイヤーが集まった
皆真剣に商材を売り込み真剣に吟味し議論が弾んだ。
どちらも真剣に取り組んでいる姿はきっと良いビジネスに繋がっていくのだろう。

今回は韓国政府の企画であった。
韓国の経済の現状について韓国人から聞くと決して安穏としたものではなさそうだ。
特にサムソンなど財閥系の独り勝ちが見られ、国民が等しく幸福を享受しているということには程遠いと思われる。
がそれにしても日本政府は何をしているのだろう。
心配だ。
今回この企画に参加したことにより、多くの韓国企業と
お会いし大きな商談に発展する可能性も出てきた。
やはり待っていてもビジネスは転がってこないと思う。

2012年2月12日日曜日

暴風前夜

Rubyビジネス推進協議会での事例発表。


久しぶりの投稿だ。この一週間いろいろ行事が重なった。前半は東京、後半はRubyビジネス推進協議会(Ruby協)の例会、HISCO(IT協同組合)の例会と続いた。
難しい経済環境の中これらの団体の理事長としてかじ取りをしっかりせねばと自分に言い聞かせている。

事実、国内を取り巻く経済環境は日増しに悪化している。特に関西において懸念されるのはパナソニック、サンヨー、シャープなど関西に集中している大手企業が軒並み大幅な赤字決算で大量の人員削減を断行するという。

円高による収益の圧迫とEU諸国の経済低迷による輸出の激減が原因である。この流れは今後長期化するであろう。それぞれの企業では生き残りのためのコスト削減と工場の海外移転を急速に進めてゆく方針だ。
すでにこれらの企業から30%コスト削減の依頼を受けているIT企業もある。すでに暴風前夜だ。

先日尼崎の取引先に出向いたが近くにパナソニックの最新工場があった。プラズマ工場だがすでに人影がない。撤退したのだ。日本企業はこの経験のない円高のため厳しい国際競争にさらされているのだ。

先日もブログで書いたように一方では韓国サムソンは1兆8000億円の設備投資を次年度は計画している。
日本企業との差は益々広がることが懸念される。
国挙げての経済立て直しを果たさねば事態は一刻も許されないところに来ている。
政争している時ではない!!

先週土曜日は会社の役員会だった。
月一回の事業進捗会議と役員会は第二土曜日と決めているがたまたま今回は祝日になった。幹部社員には負担が多いがその分ゆっくりと事業をレビューする機会だと思っている。国内環境が悪化する中で生き残り策を議論した。

事実今仕事は充足している。業績も好調である。
私はこの時を“嵐の前の凪”と社員に警鐘を鳴らしている。4月以降も私の懸念が的中しないことを祈ってる。

明日から韓国ソウルに出張する。ソウルの空気を吸って時代の流れを読みたいと思っている。

2012年2月5日日曜日

日常的光景

日曜日の阪急石橋駅。カラスがのんびりと。

日曜日。
私の一番自由になる時間。
土曜日まではすべて仕事に打ち込み、
それがまた自分の糧になっている。
好んで人に会い、好んで新しいことを想像し
好んで若い人と会話し、好んでチャレンジする。
これが私の日常的スタイルなのだ。

そして日曜日。
私にとって自由を勝ち得たひとときだ。
朝久しぶりに晴れ渡った午前、猪名川を下って伊丹まで走った。
というより、3週間前の腕の傷がどこまで復活しているか
リハビリを兼ねてである。
今日は無理をせず走ったり歩いたりで2時間余り。
JR伊丹駅で電車に乗り箕面まで戻った。
午後はジムで汗を流し、サウナに入って一日が終わる。
道すがら日常的な風景が今日も私の目の前を通り過ぎる。
登場人物も変わらない。
いつものシラサギがいつもの場所で、
いつもジョギングしている人たちがいつもの場所で、
河原のグラウンドで練習しているサッカーチームがいつもの場所で。
何の変哲もない光景だけれど間違いなく“とき”は過ぎている。
日常的光景は決して戻ってこない過ぎてゆく空間なのだ。
一日一日を大切に一つ一つを糧に今日もしっかりと生きてゆこうと思う。
夜ベッドで今日一日を無事過ごしたことを感謝しながら“おやすみなさい”。

2012年2月2日木曜日

息抜きこそ充電

出張の日の夜、必ず人と会う。
昔からの仲間、新しい付き合い、大切なお客様。

いろいろな分野の人と会うのが好きだ。縁がある人とは心置きなく飲める。
地元のお酒と郷土料理それに弾む会話があればこの上ない幸せだ。
この夜もおいしいお酒を交わした。

博多名物”明太子”いろいろ。

お相手は前向きな明るい人。
ポジティブに受け止めることができる人で好感度が高い。
韓国との親交も深くいろいろ話が聞けて飽きることがない。
ちょうど2月に韓国貿易センターのお誘いで韓国に出向くのでタイムリーだった。
日本経済が閉塞感に包まれている中、韓国との関係をどう築けばいいのか最近私にとって興味のあるテーマだ。

翌朝は早朝ミーティングで朝7時半から仲間と会った。
朝食を食べながらの話だ。前の日遅くまで飲んだので流石朝は辛かった。
元九州事業部のメンバーだったSE(システムエンジニア)の人で、今も福岡に行けば時間の許す限り会うことにしている。
九州の仕事の状況、近況を聞きながら、東京でのJava(ソフトウェア言語)の仕事の紹介をした。
東京に出てもいいという。
昔の仲間がまた結集できれば私としても本望だ。

今更に“絆”などいう必要もないが“人のつながり”は大切にしたいとおもう。





2012年2月1日水曜日

たまには“ゆっくりしたい。”

広島の”新型”路面電車


旧型の路面電車のほうがぬくもりを感じる。



31日は広島・福岡へ出張だった。
広島といえば”路面電車”。以前は他の都市で廃止になったいろんな形をした電車が走っていたが、今は流線型した最新の電車に驚いた。

 新幹線では大抵パソコンでメールしたり資料作ったり有効に時間を費やしているが、博多方面はやたらトンネルが多くインターネットが途切れて使えない。
車中2~3時間あれば結構仕事がはかどるけれど使えなければ不便だ。
10時に広島に着き一仕事を終え、昼食もそこそこに専門学校に行き求人の相談に行ってきた。
案の定、広島では仕事が少なく生徒の大半は東京で就職するそうだ。
が何故大阪が近いのに東京なんだろうと不思議に思う。
圧倒的に仕事量では東京だと今更に思う。
それなのに弊社の大阪と東京の売上比率は6対4で大阪が多いのも納得できない。
言い続けているが変わらないのは何が原因だろうと考えさせられる。
夕刻福岡に入り福岡県のNPOを主催する社長とお会いした。いろいろ面白い提携が考えられると感じた。
いつも思うが机に座っていても何も起こらない。
出向いて行って、人に会って、初めてホットな情報を交わすことができる。

若いころ先輩に教えられたこと。
それは“雨の日にお客様のところに行け”であった。
雨の日はあまり訪問者がいない。
こんな日によく来てくれたなという“歓迎”の言葉。
こういう日こそゆっくりとお客様と商談できるんだと教えられた。
これは例え話であるが今もその教えを守っている。

“こちらから出向く”これが営業の鉄則だと思っている。