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IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2012年5月7日月曜日

連休最後の日

池田の蔵元”呉春”の土壁。頑固さが壁にも残っているようだ。


連休最後の日は近くの公園まで走った。
呉春の蔵元の土塀を眺めながら30分の距離だ。
”池田の呉春”は頑固おやじが生産石数を増やさず手作りの味を守り続けていることで有名だ。

長かったGWも終わり、今日からまた仕事が始まる。長かったと思うか短かったと思うは人それぞれだが連休最後にまた山での遭難事故が起こった。
最近中高年の登山愛好者が増えたらしい。
それぞれ山登りのベテランだろうが、それが皮肉にも山の怖さを疎かにしたのではないだろうか。

“好きな山で死ねれば本望だ”とよく聞く言葉だ。
自己中心ではないか。
遭難捜査にどれほど周りの犠牲が伴っているか。危険な山に捜索隊が入り上空からの捜査も合わせて大量の人と費用が費やされることを承知し、”完全な装備”と”慎重な判断力”が要求されるのである。

今回も60~70歳代までのベテラン登山家6人が犠牲になった。多くが医師である。
低体温症になったという。
低温下での人間のメカニズムを一番知る立場である。薄着で手袋をしていないメンバーもいたと報道されている。厳しい言い方だが山に登る資格がないといえよう。

ちなみに体温と人の関係を調べてみた。

症状
直腸温
意識
震え
心拍数


35 - 33°C(軽度)
正常
(+)
正常


33 - 30°C(中度)
無関心
(-)
軽度低下


30 - 25°C(重度)
錯乱・幻覚
(-)
著明低下


25 - 20°C(重篤)
昏睡・仮死
筋硬直
著明低下


20°C以下(非常に重篤)
ほぼ死亡状態
筋硬直
消失



人の機能はなんと繊細なのだろうと改めて思うが、正常な状態はふつう35~6度程度だが37度を超えると熱っぽいといわれる。
35度を下回ってくるとだんだん意識が混濁し錯乱状態、昏睡と進んでいくそうだ。
そういえば冬場ジョギングするときは手袋をして走る。走っている間は手足まで体温で暖かくなるが一休みすると急に手足が冷たくなってくるのである。
いずれにしても山に登るのは自由だし自己責任で完結すれば良い。
が“十分な装備とリーダーの的確な判断力”のもと実行されねばならない。
私の会社にも登山愛好家がいる。彼女は職場で重要な仕事をしているのだ。その人がいなければたちまち仕事に支障が出る。
”安全な装備”と”無理のない計画”を心掛けてほしいと思う。

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