一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2011年1月24日月曜日

鳥族のうめき

ここははるかボルネオ島のさき“鳥の島”での鳥族の会話。
「なんでも日本では私達仲間の大量虐殺がされているようだ、行かないほうがいいぞ」年配のツバメが話し始めた。
「つい先ほども、宮崎県で鶏が40万人も毒殺されその上焼かれたそうだ。
ここ一年ほどでどれだけの大量虐殺がされたことか。心ある市民は心を痛めているらしい。
もうすぐ春だけれど今年は私達仲間の一人でも鳥インフルエンザになれば皆殺しににされるかもしれない。“クワバラ、クワバラ”」
ツバメ族の長老は更に話を続けた。

京都鴨川のかもめ?
「にわとり一族はもともと人様が自分達の食料として大量に飼育し、暗い狭い部屋に押し込めて裸電球の下、鳴くことも忘れた仲間達。餌には早く育つようにと化学飼料が与えられて大量に飼われているんだ。狭いところに密集しているから病気が発生しやすい。そこで病気が蔓延しないようにと多くの薬剤が餌の中に混ぜられているんだ。薬漬けで育っている彼らの体内には病原菌が巣食い抗体をつけてどんどん強くなる。
“人間と菌のおっかけっこをしている。”ウィルス菌はどんどん新種の菌に進化してゆき、我々鳥一族はその犠牲になっているということだ。
いや結局かっての氷河期にマンモスが絶滅したように、“新種の菌が進化して”人類を滅ばすかもしれない。そうなれば我々の天下だ」

人と共生している鳥たち
「A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して、野鳥にも感染例が出てきて我々野鳥の殺処分も検討されているようだ。
我々仲間には地球上から絶滅の恐れのある貴重な人種もあるのだ。絶滅種の保護のためになんとしても守らねばならない。
北海道鳥獣保護区内で野生のオオハクチョウから強毒性の高病原性鳥インフルエンザが確認されたそうだ。
もし“はと族”に一人でも感染者が出れば人間様の見る目は変わってきて、かって“平和のシンボル”だった栄光は捨て去られ見つけると殺られる。
困ったものだ」

猪名川の白鷺たち”明日はわが身”
若いツバメが言った「こうなると、渡り鳥を水際で殺傷することも考えられるね」「私達ツバメ族も他人事のように言ってられないわよ」「困ったな~。昨年つくった箕面駅の巣は残っているかしら?」

「私達は繁殖のために遠い海を渡って、安全な日本で子育てをしてきたのに」「殺されたりしたら子孫が残されなくなるわ。いっそのこと箕面で一斉蜂起し、市役所を占拠しましょうか」

“生物・自然との共生”を願う私は、この「科学・文化の発達」と背中あわせの「危険」をどのように調和させてゆけばよいのか考えされられる。誰か動物たちを救う“ワクチン”を開発してくれ~。

猪名川の雄姿

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

オバタ社長のブログ、どこかの作家の引用かと思うほど惹かれる文章ですね。
ショートショートでデビューされてはいかがでしょうか?

オバタ さんのコメント...

褒めて頂いているのでしょうね、その気になりそうです。有難うございました。