一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2012年2月12日日曜日

暴風前夜

Rubyビジネス推進協議会での事例発表。


久しぶりの投稿だ。この一週間いろいろ行事が重なった。前半は東京、後半はRubyビジネス推進協議会(Ruby協)の例会、HISCO(IT協同組合)の例会と続いた。
難しい経済環境の中これらの団体の理事長としてかじ取りをしっかりせねばと自分に言い聞かせている。

事実、国内を取り巻く経済環境は日増しに悪化している。特に関西において懸念されるのはパナソニック、サンヨー、シャープなど関西に集中している大手企業が軒並み大幅な赤字決算で大量の人員削減を断行するという。

円高による収益の圧迫とEU諸国の経済低迷による輸出の激減が原因である。この流れは今後長期化するであろう。それぞれの企業では生き残りのためのコスト削減と工場の海外移転を急速に進めてゆく方針だ。
すでにこれらの企業から30%コスト削減の依頼を受けているIT企業もある。すでに暴風前夜だ。

先日尼崎の取引先に出向いたが近くにパナソニックの最新工場があった。プラズマ工場だがすでに人影がない。撤退したのだ。日本企業はこの経験のない円高のため厳しい国際競争にさらされているのだ。

先日もブログで書いたように一方では韓国サムソンは1兆8000億円の設備投資を次年度は計画している。
日本企業との差は益々広がることが懸念される。
国挙げての経済立て直しを果たさねば事態は一刻も許されないところに来ている。
政争している時ではない!!

先週土曜日は会社の役員会だった。
月一回の事業進捗会議と役員会は第二土曜日と決めているがたまたま今回は祝日になった。幹部社員には負担が多いがその分ゆっくりと事業をレビューする機会だと思っている。国内環境が悪化する中で生き残り策を議論した。

事実今仕事は充足している。業績も好調である。
私はこの時を“嵐の前の凪”と社員に警鐘を鳴らしている。4月以降も私の懸念が的中しないことを祈ってる。

明日から韓国ソウルに出張する。ソウルの空気を吸って時代の流れを読みたいと思っている。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

会社の危機感についてはいつも末端社員が先に痛感することが多いいものだが、上部に向かって意見する機会がないので社内全体がそうした危機感を抱くことはどこの組織でもあまりないことであります。危機感というのはトップのみが抱いても社内から下請け協力者まで伝わらないと後に慌てるようになる。
よく、リストラは好景気の時に仕掛けるものだといわれるが、それはリストラの時期が不景気だと再就職の機会を失うからであるともいわれるが実際はそのとおりだ。好景気に来る不景気に備えて の格好のリストラ時期であることは間違いない。
IT企業ももともとシステムづくりが主流なので、一流のシステムが完成してしまえば、もうあまり開発時期のような要員も要らないし売上も激減する。事実、開発屋の私も用無しの職無しの状態にある。ソフト製造業者というのは、一度、過剰生産のものづくりの現場を学ぶほうが良い。目下、高値で発注されていても次期にはその価格は維持できないことが当たり前にような厳しい時代になってきているのである。