一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2012年3月30日金曜日

のどに突き刺さった”トゲ”

新幹線から、こんなきれいな富士山は珍しい。

3月29日は快晴、新幹線移動中久しぶりに雲一つない富士山の顔を見た。
こんな美しい日本に広がる不安。
地震大国日本には原子力発電なんていらないのだ。ここを通るたびに思う。

関西にいるときはあまり考えないが、東京のホテルでふと自分の時間に戻った時、考えることがある。
日本人は原子力によって過去これだけの被害を蒙りながらそれでも“原子力”頼みなのだろうかと。
二度とあってはならないと誓った戦争を経験し、被爆国として長い間苦しんできた。

そして今回の原発事故。
一年たっても廃墟のままになっている近隣の街並みを見るにつけ、これでも原発が必要と思うのか。
原発を廃止して新しいエネルギーを模索する力と知恵が日本人にはあるはずだと思う。
カリスマ的為政者がでてでも原発は廃止するという目標を掲げることでどれだけ我々は勇気づけられることだろう。

原発廃絶を宣言したドイツ原子力政策はきっと地球規模で将来に亘って支持されることだろう。
福島第1原発の事故で,原発の安全性への不安が噴出した結果、今後すべての原発の点検を進め,
ドイツ政府はは原発を将来的に無くすと声明したのである。現在17基の原発22%の発電をまかなっているのに、凄い英断である。
遠く離れたドイツでの“福島の反応”にもかかわらず、ご当地日本では相変わらず政治が混乱しコップの中で争っているのである。その間でも事態は刻々と進み深刻さを増している。そんな場合ではないだろう。きわめて緊急の課題だ。

幸い国内にある54基の全原発が定期点検のため停止になっている。
“全廃するには良い機会”ではないか。
昨年、この情勢下でも電力供給不足は避けられたではないか。これを機に原発の再稼働をしなければ世界で一番安全な国になる。節約と新しいエネルギーの開発に力を入れ世界でリーダーシップをとることも夢ではないと思う。
これから育つ日本の若者たちのために、次世代再生エネルギー戦略を国家・国民挙げて議論してほしいと思う。

2012年3月27日火曜日

そういえば世の中“総カメラマン”


箕面駅にツバメが帰ってきた!!

26日(月)早朝の箕面駅、ここにも春が来た。
はるか遠くに越冬していたツバメが帰ってきてくれたのだ
まだ1ツガイだがよく帰ってきてくれたね。
さっそく1ショット。こんな時いつもカメラを持っていると便利だ。
ひとに説明するにも言葉がいらない。

今週は前半東京だ。
夕刻の約束なので昼時間に移動した。
最近新幹線に乗っても、スマートフォンとかカメラを持って、お弁当を写真にとって楽しんでいる人を多く見かけるようになった。
レストランに行ってもテーブルの食事をカメラに収める人が多いのに気付かれるだろう。あなたもそうかもしれないし、実は私もだ。
これはfacebookなどSNSの利用者が急激に増えたことの影響も大きいと思う。動画サイトも増えた。
世界中こぞって”報道カメラマン”なのだ。

見るたびに顔が違う。飽きない・・・

車中、富士山はどんな顔をしているか楽しみだったが頂上の一部は雲に隠れていた。
がきれいな富士山が迎えてくれた。今週も東京で頑張ろう。

2012年3月26日月曜日

ジョギングのもう一つの楽しみ方



日曜日は少し寒かったけれど、朝方いい天気だったので猪名川河原沿いに走った。
風はまだまだ冷たく少し厚着をして出かけたが途中から半袖で走るくらい暖かくなった。
1月に腕の怪我をしてから、ジョギングは週一回くらいにしていたので、なかなかペースが戻らないけれどジョギングの楽しみはただ走るだけのものではない。
私の場合はメタボ対策でもあってジムで測定値が改善されるたびに一人喜んでいる。
今日久しぶりに午後ジムで健康度を図ったけれど
フィットネスコアが76から72に落ち込んだ。
リバウンドだ。
やはり運動不足と連日の会合のせいだろう。
ほどほどにしなければと思う。

もう一つの楽しみは、走るたびに移ろう季節の変化を、風で、耳で、目で感じる感動だ。
寒い寒いといってももうすぐ4月。
そこここに春を感じている。
河原に出て水鳥たちがひなたぼっこをしている光景に出くわすとカメラを回す。
中州になった小高い島の枯れ木に大挙して鳥が集まりにぎやかに語り合っているのを聞くとみな春を待ち望んでいるようだ。



そして土手にはつくしや春の七草を摘む家族連れの人達。何気ない光景だが、喧騒とした都会で生活する人たちにも、味わってほしい光景だ。
がむしゃらに走るだけではなく、立ち止まって季節を感じているひと時も楽しみの一つである。

仕事もがむしゃらに走るだけでなく、少し余裕をもって取り組むのが良いのかもしれない。

2012年3月23日金曜日

通勤車内の風景


岡山で開催されたRubyビジネスフォーラムに出席。交流を深めた

最近、自分の立ち振る舞いにドキッとすることがある。
満員電車の中でも自然に携帯に手をかけているのだ。
電話するでもない、ゲームするでもない、メールするでもない、携帯を手に握っているのだ。そうしないと落ち着かないようで体の一部になってしまっている。
赤ちゃんがボロ布を口にくわえているのと同じではないか。恐ろしい。
静かな車内で周りを見渡すと半数近くがスマホや携帯を黙々と操作している。
ある人はゲーム、ある人はニュース、ある人は音楽プレイヤ、ある人はメールと様々だが、なんと忙しい社会になったものだ。
この小さな車内だけでも多くの情報が飛び交っているのだ。
そもそも今の50代の大人はマンガ世代、40代はアニメ世代、30代はゲーム世代、20代はネット世代と分類することができる。
が、ここにきて驚異的スピードで携帯端末が進化したおかげで情報を得るツールとして“スマホ”の登場である。
まさに全世代に共通するツールとして、すべての世代を席巻している。使い方によってマンガにもなりゲームにもなるわけである。
私のように活字社会で育った者にとって、受験書もマンガで育った世代に違和感がある。がいまその世代の人たちが世の中の中堅管理者として活躍している。
視覚で物事を見るから直感力はつくが、洞察力に劣る。
深く掘り下げないから決断も早いが相手を傷つけることもある。
どちらが良いかは意見が分かれるところだが、少なくとも車内でマンガに読みふける管理職らしき姿を見ると”この国大丈夫か”と一抹の不安を感じる。

2012年3月18日日曜日

経済環境の変化に立ち向かう

全国からIT協同組合の代表者が集まり”京都会議”を無事終えほっとした

2か月ほど前に痛めた肩がなかなか良くならない。
寒いせいだろうか。
医者からは最初が大切だから三角巾で固定して動かさないように言われていたが、“なんでこの程度で・・・”とタカをくくっていた罰だろう。
が素直に忠告を聞いていれば今頃は・・・と反省することもある。

この一週間、我々HISCO(協同組合)が主催する会合が続いた。
Ruby協議会(Rubyビジネス推進協議会)のセミナーに始まり、全国ソフトウェア協同組合連合会(JASPA)の京都での運営委員会で終わった。


Ruby協議会の自治体向けセミナーの様子。
ここまで夢中にならなくてもと思うことがある。
もっと人生“ゆっくりすれば”と言われる事がある。
周りにはゴルフ三昧の人もいる。
ボランティアに打ち込む人もいる。
価値観の違いだろう。
元々貧乏性の私にとって天職と決めつけている。
生涯現役である。
社員さんの家族を含めて数百名の将来が幹部の行動にかかっている。皆が希望をもって生活できる道筋を創っていくにはひと時も休んでいられないのだ。

それほどに急激な変化の時代に直面している。
この時代を乗り切るために我が社だけではなく組合活動を通じて仲間が寄り合い助け合いながら事業を進めるのも良いではないか。
お互い切磋琢磨し情報を共有し、仲間が困ったときには助け合い・・そんなことが組合を通じてできることを夢見ている。

昨夜21時のNHK「もしも明日・・・」ドキュメンタリを見た。夫がリストラになり、追い込まれる妻・・・実話である。
今関西では大手弱電メーカがこぞって大幅赤字となり、人員削減を図っている。
20数年間大手で何も不自由しない生活をしていた人たちが大量に世間に放り出されるのだ。
今回のリストラは序盤戦で、経済政策が置き去りになっているツケはこれからが本番である。
大変な時代になる。
中小企業も例外でない。今こそ協同組合などを通じて仲間が知恵を出し合う必要があるのだ。

私の会社にも来週大手弱電メーカのリタイア組が面接に来られる。
なんと声をかければよいのだろう。

2012年3月11日日曜日

”原発がない社会”が不便か??



日曜日午前中天気が良かったので猪名川を下り途中から一般道路を走り、千里中央駅を経由して戻った。午後から曇り空になり寒い一日だった。(千里中央の広場ではちょうど東出雲の和太鼓”夢芸”が大道で演奏していたのでブログにアップした。)

3.11。あの日の出来事をメディアがこぞって報道している。思い出すにつれ胸が締め付けられる。せめて私は、TVのスイッチを切って静かに祈っておこう。乗り越えて力強く立ち上がろうとしている人のために・・・・。
大切なことは視聴率を稼ぐための“報道を繰り返す”ことではなくて、傷ついた“人の心”と“大地”を早く復興させることだ。そのために行政・政治の責任は重い。政治を動かすために“報道機関の役割”がいくつもあるはずだ。

あれから一年が過ぎて19000人の尊い命が絶たれたり行方不明になっている。まだ35万人近くが避難生活を強いられている。生活のめども立たないという。風評被害もあるだろう。

こんな時期にこそ二度と同じことを起こさないために“原発を持たない”国家を推進するという“世界に先駆けた大胆な目標”を掲げられるリーダーが出てもいいのではないか。
今回の震災の被害は計り知れない。
が、阪神震災に見られるように復興のスピードはいくらでもあげられる。
最大の問題は“原発”被害なのだ。
これはどうしようもなく長期間“人の心”を痛めつけ続けるだろう。

原爆の唯一被爆国として戦後平和憲法を公布した。
爾来その精神は生かされ今日まで歩んでいる。世界に冠たる素晴らしい国家像だ。
この精神を今一度“原発を持たない国家”として世界に先駆けて“誓う”ことでどれだけ国民は夢を取り戻すであろう。私はそう思う。
近い将来第23の巨大地震が想定範囲に入ってきている。
急がねばならない。

2012年3月9日金曜日

啓蟄(けいちつ)



我が家の”らん”もそろそろ”啓蟄”。そろそろ冬眠から覚めるころだ。

今週は“啓蟄”(けいちつ)が過ぎたというのに、また寒さがぶり返している。まさに三寒四温だ。
虫も土の中から顔を出そうとしたら、寒くて首をすっこめている様子を想像していると滑稽に思える。
そもそも“啓蟄”は太陽暦の二十四節気の一つで季節を表すのに用いる中国古来の語である。
普段よく口にするのは立春、春分、夏至、立秋、秋分、冬至等々であるが一年を24等分した季節を表す言葉に“啓蟄”がある。いい響きの語である。
“啓”は「ひらく」、“蟄”は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、文字通り地中で冬ごもりの虫が春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上に這い出してくるという意味だ。
土の中から虫が這い出すのは可愛いが、マグマが現れては困る。
そういえば3.11以来、盛んに地震に対する備えを訴えている。避難訓練も盛んだ。元々地震国家。“備えあれば憂いなし”なのだが、どうしたら被害を最小限に食い止めらえるのか時々考えさせられる。
私など出張が多いので、いつ何時遭遇するかもわからない。
新幹線で移動中かもしれない、高速道路で運転中かもしれない、高層ビルにいるかもしれない、埋め立て地で液状化に見舞われるかもしれない。
そんなことを考えているともう何をやっても防ぎきれないのだと思ってしまう。
我々は地下にもモグラのように道を作った。その結果いざ洪水になれば、たちまち水路になってしまうではないか。
確かに便利な社会になった。もうこの社会からさよならすることもできない。
とすればこの便利さと危険さの背中合わせの中で何も起こらないことを祈りながら生きるしかないのだ。
既に個人の自己責任の範囲を大きくかけ離れ、個人ではどうすることもできない社会構造になってしまった。考えるほどにむなしさが残る。

2012年3月4日日曜日

“涙(悲しみ)”が“信念”に変わるとき

白梅のつぼみがふっくらとし、寒さの中でほのかな春気配。
日曜日、午後から雨の予報があったので少し早めにジョギングした。
一時間ほど走ったところでやはり雨がぱらぱら。
本格的に降る前に戻ることとした。
もう3月か・・
途中白梅のつぼみを見つけたのでカメラに収めた。


3.11が近づいた。はや一年が経つけれど被災者はいまだに不安の生活が続いているのだろうと思うと“無念”というしか言葉がない。
これから報道でも色々な形で一年を振り返るドキュメントが放送されるのだろう。
是非良識ある報道をしてほしいと祈る思いである。

被災者は現に今も苦しんでいる。
一年経って思い出すのも辛いことだろうと思う。
が、風化させてもいけない。
政治も無策である。そんな狭間にどうしようもない無念さが、私にもどっと押し寄せてくるのだ。
いや今こそ改めて、”私達自身”も“当事者”として国を、政策を、世論を、動かしていけるよう提言していかねばならないと強く思うのである。

私は涙腺が弱い。TV報道にすぐ涙腺が開いてしまう。
あってはならないことに対する怒りは勿論、悲しいこと嬉しいことにつれ涙が出るのだ。決して興味本位であってはならない。今一度“涙”を“強い信念”に取ってかえ、行動に移せるよう改めて肝に銘じよう。

2012年3月3日土曜日

名古屋への想い、パート2。

名古屋駅前”トヨタ”高層ビル。雲でかすんで最上階が見えない!
3日金曜日は名古屋に出向いた。
大阪から新幹線で50分、近い距離である。
大阪でどっかり構えているより出向いたほうが“性”に合っている。
名古屋への想いは2月24日のブログにも書いた。
今回の“仕事の縁”を大切にお客さまの期待に添えるためには、自らその地に足を入れることが大切だと思った。
足を運んで人材紹介会社にも出向き、経営者仲間の話も聞き、先輩諸氏の意見も聞き、その結果、名古屋でのビジネスの可能性が私の中で広がってきている。
お昼に大阪の事務所を出て新幹線車中コンビニ弁当をかけ込み、午後から駆け足で5か所を訪問し色々情報もいただいた。
訪問先々で“雨で足元が悪い中ご来社ありがとうございました”のねぎらいが疲れを取ってくれる。
ありがたい気遣いだと思う。

この度の仕事を纏め上げるのは非常に難しい。
ハードルも高い。各社”人材の確保”に躍起だ。
そんな時私はいつも自分に言い聞かせる。
“想いは必ず通じる”、“一念で必ず道は開ける”。
こんな強い信念で進めるようにしている。
その結果不思議に道は開けるものだ。
”名古屋事業所を立ち上げる”
強い想いを持って取り組みたい。

新天地を切り拓くには一筋縄ではいかないだろう。
しかし我々は永年人材を“宝”としてやってきた。
そのノウハウは一夕一朝ではない。
アルカディアシステムも日本メカトロンも“人”が“財産”であり、“個”の財産から“チーム”の財産に創り上げてゆくことこそ我々が目指す事業であると思っている。

2012年3月1日木曜日

心配したことが起こった

出張中、新幹線の車窓、北九州は真っ白。もう3月というのに寒い!
 エルピーダが会社更生法を申請した。
いよいよ日本のITが雪崩のように崩れてゆく前兆である。
報道のあり方にも問題を感じた。
こうである。“半導体製造企業の大手エルピーダが会社更生法をかけた。・・・略。以前国の援助で”国民の血税“を使った挙句云々・・・。確かに税金を使った。
しかし追い打ちをかけて再生ができなくしてしまう報道には疑問である。
まさに電子の糧(コメ)はかっては世界のトップにあった。このコメの製造を本当になくしていいのか。
世論を煽るような報道ではなく、もっと慎重に扱ってほしいシリアスな問題であると思う。

韓国は国策として電子立国を目指している。
政府自ら広報官として世界に発信し企業の支援を惜しまない。
日本はどうだ。
3.11の対策もままならず、経済政策は全く見えてこず、その結果円高を野放しにし、悪のスパイラルとしてエルピーダは潰れてしまった。
これから起こることはこの二の舞を恐れ、生産コストの安い海外に生産移転する企業がどっと出てくるに違いない。
パナソニックなど典型だろう。新社長に代わってこれからすごい勢いで海外避難だろう。

そもそも小泉政権から世の中おかしくなっている。
異論はあろうが私はそう思う。
ま、時の政権を批判することだけでは物事前へ進まない。
今からでも遅くはない。国民こぞってワクワクするような経済政策を打ってほしい。