一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2010年12月15日水曜日

コピペ(コピー&ペースト)文化


ネット社会が発達し、「氾濫する情報を如何に効率よく必要な情報だけを得る」ことが出来るかという要求からグーグルのような全文検索エンジンが搭載され必要な情報を瞬時に検索することが出来るようになった。

私も、見聞きしたことの意味合いを確認するためにしばしばWEBで検索し、
理解納得することが多い。その点非常に便利になった。
反面辞書を引いて文章を組み立てることをしなくなり、ネット検索で文章の一部をコピーし繋ぎ合わせて全体を組みたてている。
コピー&ペースト”いわゆる「コピペ」である。

そういえば娘が学生時代、ネット検索で何やらやっている。見ると文章の一部を「コピー」し、「ワード」に貼り付けているのである。我々も日常よくやっていることであるが、こと「卒業論文」となるとそれは違うだろう。4年間のいわば集大成をするべきであるのに、コピーして使うなんて教育現場はいったい何を考えているんだ!!と思ったものだ。こういう人間ばかりが社会に送り込まれて実は常識のひとつも知らないまま社会人になっていくんだ。

娘はその後社会人になり自動車メーカで海外を飛び回っているようだ。それはそれで親が心配することはなかったのかもしれない。

ジョギング中に見つけた栽培中の ”葉牡丹” 畑

もうすぐ出荷の お正月”葉牡丹”











なるほどネット文明は確かに便利さをもたらした。しかし使い方によっては人間の思考能力が停止してしまう。

検索で得た情報を頭の中に“貼り付け”自分で考えたつもりになる。このような「コピペ文化」が蔓延し始めると危険である。便利さに慣れた人間は考える前に検索しコピペするようになると「脳力」は退化してゆく。
今一度“考える”プロセスを大切にしたいものである。

日経の記事に「脳は五感から膨大な情報を得ているがネットは視覚中心。
仮想社会に慣れた子供は現実社会との区別がつかなくなり五感情報を取得するのに影響が出やすい」とあった。
ネットでいつも外部と繋がっているせいか、考えを自分の中で熟成させられない人が増えているということである。

仮想社会で少年少女期を過ごし、成長し親になっていくわけだが、最近の子供に対する虐待等残忍な事件を見ているとこういった社会背景と無縁ではなさそうに思える。

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