一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2015年9月23日水曜日

老後破産

秋空。空気が澄んだ中、うろこ雲が。
シルバーウィーク。
ゴールデンウィークに対しての呼び名だそうだが
5連休久し振りにゆっくりした。
というより遅れている仕事を取り戻したという方が正しい。
5日連続でジョギングしたのも久しぶりだ。

そろそろカキの実も色づき始めた。

折しも21日は敬老の日。
社会福祉が行き届いたかに見える国で老後破産と
いう新たな悲劇が増えている。
その昔、年とった親を子供が介護するのが普通の
光景だった。

もうすぐ稲刈りのシーズンだ。

ころがその子供が甲斐性をなくし親の年金や生活保護をあてにして同居するケースが増えたという。
一つに非正規社員の増加だ。統計によると全体で
40%を超えている。
安定しない雇用が増えており、一つ間違えば失業
して親を頼るようになる。
所得減も要因の一つだ。
親を養うだけの生活が出来ない。
そして身を寄せ合って親子共倒れ。
こんな悲劇の話が聞こえるようになった。

先週咲いていたひょうたんの花に実が付いた。

定年を迎えてリタイヤしたら、穏やかに余生を過ごしたい・・・。ささやかな希望でさえ、高齢者世帯の実に半数近くが実現できていないという。
高齢者自身が、生活保護基準より低い収入で生活している「老後破産」状態にあるというのだ。
原因は色々だが①年金が生活費より少ない。
②医療費の増加。③子供の借金返済を負担。④定年後、住宅ローンが残っている等々。

“老後難民”にならぬよう“備えあれば憂いなし“である。
男性雇用者の給与は、1997年をピークに15年間下がり続け、2013年時点でも以前と比べればずっと低水準にとどまっているという。
河岸の茂みに、彼岸花が咲き誇る季節だ。

 社会人となったばかりのころには想像もしなかった大幅な収入ダウンによって「落ちていく」感覚。これが、日本の中流層の足元を脅かしているのだ。
他人ごとではない。






2015年9月8日火曜日

スローフード

近づく実りの秋

先週一週間、いつもより多めにジョギングした。
そして日曜日にジムで健康測定したら体脂肪が激減したではないか。
”努力すれば報われる”の健康番だ。
折も折、テレビで”ウォーク”は認知症防止になると聞いた。今週も頑張ろう!

空にはうろこ雲。ここにも秋。

1986年にイタリアのブラという片田舎からスタートした“スローフード”運動。
産業革命の旗印のもと、発展をし続けた20世紀は、機械を発明し、それを生活の基盤としてきた。
その結果、我々は、機械に使われながらどんどん
膨張していき、長く緩やかだった世界人口は増加を続けて、19世紀末から現在に至るまで「爆発」と呼べるほどのスピードで急増している。

河岸のすすきも秋の風情 

西暦0年頃に約1億人(推定)だった人口は、西暦1000年には約2億人(推定)、その後1900年には15億人にまで増え、産業革命以降、現在は65億人に迫る
勢いである。
その生活ライフも変わり“ファストフード”を食べることを強いる、”ファストライフ”というライフスタイルが世界中を席巻した。

畑には”カボチャの花”

スローフード協会は言う。
「我々人類は、いまこそ、種の絶滅の危機に突き
進むスピードから解き放たなければなりません。」
「このファストライフを効率と勘違いしている人々に対抗し、感性に訴える喜びとゆっくり持続するたのしみを保証することこそ人間らしい生き方なのだ。」と訴え“スローフード”の食卓から始めようと言っている。
その通りだ。
郷土の風味を再発見し、私たちの生活を退化させるような“ファストフード”の波を打ち止めようではないか。
その通りだ。

生産性の名の元に“ファストライフ”は、地球の環境と私たちを取り巻く景色を脅かしている。
その事にいち早く気づき、子供たちを守ってゆかねばならない。
米国アリス・ウォータースの提唱する「おいしい革命の9つの原則」がいまこそ必要なことだと思う。

栗の実はまだ固そう。

そんな折、私の知人片貝孝夫氏から以下のような
メールが届いた。
彼は永年IT業界に籍を置いているが、
今「GO!農プロジェクト」という運動をしている。
自然と接することの少ない都会の人にたまには田園地帯で仕事をしてもらおうという試みだ。
群馬県東吾妻郡にある彼の古民家を改装し都会で
働く人のサテライトオフィスをオープンしたという案内だ。
都会と地方の交流こそ大事だと思って立ち上げた
プロジェクト「GO!農プロジェクト」。
ご成功を祈る!