一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2011年8月26日金曜日

役者の交代

一週間ほど前、箕面の駅にツバメの群れが戻ってきた。
以前ツバメは日本に飛来中に2度巣作りをすることを紹介したが、
はて3度目の巣作りでは?とドキドキしてみていた。
一度にたくさんのツバメが戻ってきたので多分子どもも含めた二世代だろうと思える。巣の周りを飛び交う姿は朝の通勤客の目を奪うほどだ。
それから2日目の朝、バッタリいなくなった。
普通ツバメは子どもを育てて川岸に行き大群で生活する習慣がある。
越冬のたびに出る前に体力を養っているのだろう。きっと最後の名残を惜しんで、想いでつくりに巣に戻ってきて皆で河原に移っていったのだろうと思うと、また来年も場所を忘れずに戻って来いよと言いたい。
ツバメの去った後はすこし寂しい駅の風景だが、まだ暑い日が続くせいか、早朝のジョギングではクマゼミの嵐がいまだ続いている。
とは言うものの今朝あたりはさすがに劈く音ではない。秋の近づく感じだ。
・・・とクマゼミの嵐に混じって、ツクツクボウシの声が聞こえてきた。
やっぱり着実に役者が変わってゆくのだ。
時の移ろいと言うのは正にこのような瞬間だろうとおもう。
      
 
                             やっとYouTubeが使えるようになった!数週間前の花火大会

永田町も騒がしい。
私の知る人たちも忙しく動いている。なんだか政策論など微塵もない。
そもそも土日をはさんで2,3日で何が国民に伝わるのか。
実に馬鹿にした話だ。
所詮イデオロギーの世界に“一本化”と言うのは馴染まないのかも知れない。しかし同じ志を持つものの政党の中で大きな流れは一つであってほしい。
がそもそも沢山の政党から割って出た議員の寄り合い所帯である民主党ではそれも無理だろうと最近思う。
社会派活動家出身から施政家まで多様な人材の集まりでは、同じ政党に所属しながら“イデオロギー”そのものが違うのである。
それにしても国を治める度量をもって党を纏める人はいないのかと悲しい。
が世の中悲観的に見ても良くなるものではない。期待しながら心配しながら様子を見るしかないのだろう。
翌週月曜日には結果が出ている。
兎にも角にも、やっとのおもいで”役者の交代”だ。
震災復興もある、原子力問題もある、経済の活性化もある、外交問題もある。
山積する課題を確実にブルドーザ-のように解決してゆくパワフルな政府を創ってほしい。
私は祈る思いで願っている。



2011年8月20日土曜日

強力なリーダーシップが求められる国政

東京で久しぶりに旧友にあった。大手化学品メーカの副社長にまで出世した自慢の一人である。何が自慢かといえば“驕らない”“飾らない人柄”であろうか。高校時代からちっともブレルことなく変わっていない。六本木の焼き鳥屋で杯を交わしながら美味しい酒であった。やっぱり気の置けない仲間が一番だ。


                              関東ではほとんど聞けないクマゼミの喧騒。


震災という国難に際しても与野党が政争に明け暮れている。やっと居座り総理が辞任を表明したと思ったら今度は後任問題でバタバタしている。
27日に公示して29日にに投開票するという。
政治空白を短くしたいという理由は良くわかる。が3日ほどの短期間で候補者の政策が十分国民に伝わるのだろうか。民主党所属の国会議員で決めるとは言え、党代表は首相でもある。候補者の力量・理念・政策について国民はほとんど知らされていない。この国難に立ち向かうリーダーを選ぶために、国民にわかりやすく候補者の公約を確かめあい、公開討論をもって我々に明らかにしてほしい。そのためには政争に明け暮れることをやめ拙速にリーダーを選ぶべきではないと思うがいかがだろうか。せめて一週間でも議論が必要であるとおもう。今までいたずらに居座り続けた空白の時間に比べれば一週間は国民の納得の範囲だと思う。今度こそ震災復興に全力投球できる政治体制を心から願うものである。
慢性的な円高による国内企業の海外生産拠点化、アメリカのドル失墜、欧州の債務超過問題、これらが日本経済に大きく影を落とすことは明白である。この時期経済対策も欠かせない。
彷徨える日本を救えるリーダーシップの枯渇。どうか与野党一致して国を引っ張っていける強力なリーダーを選んでほしいと切に思う。

2011年8月19日金曜日

もとの職場が戻ってきた

夏休みを纏めてとることはなかったが、世の中休日ムードで、電車は空いているしお客様は休まれている場合が多く、気持ちは十分リラックスできた。
朝もジョギングしてから出勤することが多かった。お陰で体中日焼けして真っ黒だ。お盆明け早速16日から客先での打ち合わせがあったが、“よく焼けましたね、ゴルフですか?”には“いやお金のかからないスポーツですよ”と軽く流している。“ジョギングですよ”って言うといやいや無理なさらないほうが・・・・といわれるのが”おち”である。正直無理するでもなく一人で自分のペースで走ったり歩いたり、時の移ろいを楽しんでいるのである。そういえば今日あたりセミの嵐がすこし弱くなってきたように思う。我々は毎日節電節電で暑いイメージしかないが小動物は見えない秋の気配を鋭く感じているのかもしれない。
さあまた仕事に精出そう。
身近なスズメも人との共生が上手?
先日の朝日新聞に『すり寄りスズメの謎』という記事があって、興味深く読んだ。人の手からエサを食べたり、近くに寄ってきてエサを催促したり。人になれているスズメの群れが全国で見つかっているという。多くの都道府県で同様の現象が見られているそうだ。
日本のスズメは欧州などと違い、人が近寄るとすぐ見逃げるのが普通だと思っている。私の小さいころもスズメは身近にいながら、近くまで来るが逃げてしまいザルを逆さにし糸のついた棒を立てて中に餌の米をばら撒きスズメがきたら糸を引っ張り捕獲して遊んだ覚えがある。古くから童話にも出てくるほど身近である。それでもスズメは人と一定の距離を置いていたのである。
そのスズメが公園などの人の集まるところで食べ物を求めて手に何羽もの群がる姿が報告がされているという。専門家によると若いスズメは警戒心が弱い。餌をやる人が増えたことから手に止まって餌をつむぐ鳥も増えたのだろうという。人と一定の距離をとっていたスズメも人との共存を模索しているのかもしれない。人との距離を保ちながら、離れてしまわない近い距離で生活している生き物はたくさんいる。が愛らしい身近なスズメが人への警戒心をなくして人に近寄る姿を進化と呼ぶか、退化なのか私にはわからないがとても嬉しいことではないかと思うが・・・・。



2011年8月14日日曜日

お盆やすみ

昨夜は愛犬“らん”と早くから眠りについた。老犬になりよく寝るようになった。朝方少々騒いでも起きない。
早朝から体を刺す暑さだが、いつもの通りジョギングに出かけた。
相変わらずセミの鳴き声が嵐のように降り注ぐ。
2時間くらいで切り上げたが道中たっぷり2ℓ以上の水を飲んだだろう。
多分水は体の中に留まる間もなく流れ出たように汗が湧き出していた。
戻ってから水風呂に入って体を冷やすときが最高の気分だ。
これからジムに行って、のんびりと、ゆっくりと時を過ごすことにする。


前回のブログから、一週間が経った。バタバタとしているのは私だけだろうか。
世の中お盆休みで帰省したりする家庭が多いが我が家には誰も戻ってこない。それぞれ若い娘達は独身を謳歌、忙しいのだろう。
“便りがないのは元気な証拠”。妻が里に帰っているその間私は仕事の構想を練ることにしている。
10月になれば会社はまた新しい期を迎える。こうして30年が過ぎたのだ。
30年は長いようで短い。その間経済の波はこれでもかと襲ってくる。
一時も休む間がなかった。常に先を見ながら舵取りを間違わないようにしなければならない。会社が、社員が安心して生活してゆける基盤づくりとそれを継承してゆく体制を早く創らねばならない。
グループ会社を入れると170名余りになる。3人家族とすれば500人もの家族が、“同じ釜の飯”を食べているのだ。安心して生活できる基盤は皆で力を合わせなければ出来ないことであり、社員それぞれの想いと会社の方向性が一致し“明るく”“楽しく”切磋琢磨してゆく環境づくりが大切なのだ。
満30年を迎える来年は“第2創業”として相応しい礎を創ってゆきたいと思う。
そういう意味でこの“お盆休み”は私にとってはゆっくり考える絶好の機会なのだ。

2011年8月6日土曜日

多重苦の日本経済

今週火曜日は飲みすぎた。飲みすぎても良い酒は残らないのだが、悪酔いしたようだ。折角の快晴の早朝だが、体が動かずジョギング中止。そういう日もあるさ。
そういう日は朝出勤してもなんとなくリズムに乗れない。朝軽い運動をするのとしないのとこんなに違うものだ。後半は出張が続き朝走れなかったので今朝久しぶりに仕事前に1時間くらい走った。玉のような汗が流れた。


日本をここまで落とし込んでいるのはなんだろう。
円が高騰している。アメリカが債務超過になる危険性は暫く回避できたがそれでも円が買われている。欧州の財政債務問題もあり、それらが円高基調の続く原因とされている。2007年6月から現在まで約4年間続いている米ドル安・円高トレンドに変化はない。
甚大な被害を出した東日本大震災、収束のめどが立たない原発事故は明らかな円安材料なのに、なぜ円安に進まないのかと多くの人が疑問に思っていることだろう。
一体どうなってゆくのか。今の国内経済は3.11以来先行き不透明なまま推移している。震災の影響が重くのしかかる日本経済にあって円高はありえないと思うのだが、まさに泣きっ面に蜂だ。政府の介入があり一旦は80円台まで戻したかのように見えたがまた高騰している。爆弾を抱えたまま我国経済は何処に進むのだろうと不安になる。
政府日銀介入ももっと早くやるべきだったし、国内政治の混乱は収まらず国際社会からは冷ややかに見られ、日米・日韓・日朝等外交懸案は遅遅として進まない。見透かされた韓国からは国会議員の入国を拒否されている。尋常ではない。ないないづくしの“多重苦”なのだ。”何とかしてくれ~”という悲鳴が聞こえてくる。
もう一つ円高の背景に”中国の円買い”といわれている。
欧州の財政不安の強まり、米国の景気や財政への懸念などでリスク回避マネーが円に流入して円高を形成していることは確かに大きな背景だが円高の主な原因の一つに”中国の存在”があるというのだ。
本来ならば日本から資金が逃げ出してもおかしくなく円安方向に力が働いている状況にある。
ところが、そうした円売りをすべて吸収しているのが”中国の円買い”といわれている。米ドル一辺倒で外貨準備を続けてきた中国がリスクを避けるため日本円を買い続けているのだ。中国は日本株と日本国債も買っており、保有残高は着実に増えているという。”共産国中国”の介入は不気味な気がするが、その心配は私の勉強不足の為であればいいのだが・・・。