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IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2011年6月11日土曜日

ホタル風物詩

季節の移ろいは正確だ。いま私の関心事は、箕面駅で子育てに励んでいる
ツバメだが、もう一つこの時期の風物詩はホタルだ。
6月11日すっかり大きくなったヒナ鳥。溢れんばかり。
この6月のはじめから箕面川にホタルが出没している。
毎年美しい光の演舞で私の目を楽しませてくれる。が今年は様子が違う。
先日の大雨で川が増水し河原に生えている草木は軒並み水の洗礼を受けてしまった。そのせいかせっかくの幼虫が水に流されたのだろう。ホタルの数がめっぽう少ない。
例年なら箕面山の滝の上辺りには沢山のホタルが乱舞している時期だ。上流の様子はわからないが、下流の箕面駅近くの川にも多くのホタルがでてくるが今年はその数がめっぽう少ない。大雨のため自然の生態が崩され、幼虫が流されてしまったのだろう。悲しい。
普段ならこんなに感傷的になることはないだろうが、やはり東日本の災害と二重写しになり私の心をこんな想いに駆りたたせているのである。
箕面は自然の風景が残った北大阪のベッドタウンだ。
ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、クロマドボタルなどを中心に各種ホタルが古街道から山麓部、山地まで広く分布している。
箕面川に分布するゲンジボタル。今が見頃である。
これを機にホタルについて調べてみた。コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル科 Lampyridae に分類される昆虫の総称で発光することで知られる昆虫である。おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2,000種が生息しているらしい。
日本では、本州以南の日本各地に分布し、5月から6月にかけて孵化するゲンジボタルがその代表格である。実際には遥かに多様な種がある。
国内には約40種が知られるが、熱帯を主な分布域とするだけに、本土より南西諸島により多くの種がある。
ゲンジボタルの成虫が初夏に発生するため、日本ではホタルは夏の風物詩ととらえられているが、朝鮮半島、中国、対馬に分布するアキマドボタルは秋に成虫が発生する。西表島で発見されたイリオモテボタルは真冬に発光するというのも意外である。
発光するホタルの成虫は、腹部の後方の一定の体節に発光器を持つ。
発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATPがはたらくことで発光するらしい。発光は表皮近くの発光層でおこなわれ、発光層の下には光を反射する反射層もある。
ホタルに限らず、生物の発光は電気による光源と比較すると効率が非常に高く、熱をほとんど出さない。このため「冷光」とよばれる。
熱をほとんど出さないことから人類にとって究極の照明はこの“ホタル光”であろうとおもう。現代のLEDがこれからの“省エネ光”といわれているが、ホタルは更に“未来の光”なのである。

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