一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2013年1月31日木曜日

在り難きこと

先日のブログにも紹介した写真。”この教え”が心から離れない。



“多くの偶然が重なった大切な出逢い。君に出逢えたこと有難とう。”
先日のジョギングの途中、池田の浄土宗のお寺に立ち寄った。
掲示板にあった“教え”。心から離れない。

人生多くの人に逢い、深くもあり浅くもあり、そして悲しい別れもある。
人生、同じ状態が続いていくことはなく、移り変わっていくことこそ“諸行無常”である。
これこそ楽しいことではないか、と思う様にしている。

そもそも私の親がいなければ“私は無い”。
親はその親がいなければ“私は無い”。
そう考えると私は多くの、いや無限の偶然が重なって”今”がある。


今朝の新幹線、御殿場側からの富士山。”綺麗”

難しい話になってきたが、私たちは“何気に”
“有り難とう”という。
“在り難きこと”ということだが、そもそも
“ありえない”(難き)ほどの偶然が重なって
“有る”ということを教えているそうだ。
だからこそ“人との出逢い”をもっともっと大切にしなければならないのに一枚の“名刺”を交換してデータベースに入れたら““出逢いの終着駅”に
してしまっている。
多くの方にお逢いする機会が増えれば増えるほど
意味のないことを続けているのだ。


花屋さんのウィンドーで・・・ダリアの花

昨夜はHISCO協同組合の仲間と一献を傾けた。
“その他大勢”にではなく、こうして”杯を交わす”ことができる事こそ、幸せな一瞬だ。

“多くの偶然が重なった大切な出逢い。君に出逢えたこと有難とう。

2013年1月28日月曜日

再生の道筋”強み”を持つこと”


”RubyビジネスセミナーIN 大阪”での まつもと先生(右)


先週は、大阪で「Rubyビジネスセミナーin大阪」が開催された。
㈶Rubyアソシエーション http://www.ruby.or.jp/ja/ の主催で、
我々“Rubyビジネス推進協議会”  http://www.ruby-b.com/ が開催協力し140人が大阪に集まり盛大に行われた。

”まつもとゆきひろ”先生の基調講演

1995年一人の日本人技術者が開発したコンピュータ言語“Ruby”。
当初独り歩きしながらアメリカでも注目され実用化が進んだ。
“オープンソース”であることが中々日本の文化に馴染まずむしろアメリカで実用化のツールが開発された。
それが今世界で花開いている。
開発者“まつもとゆきひろ”、我々が誇りとする日本人技術者だ。
経産省もこぞって支援を惜しまない。
我々もその普及にビジネスを通じて貢献したいと思っている。

ジョギング途中”早咲きの梅の花”寒梅が青空にくっきりと。

これからの時代に勝てる要素はなんだろうか。
社員に問いかけてみる。帰ってくる言葉は
“強みを持つこと”
皆わかっている。
が、なかなか“他との差別化”が難しい。
会社にとっても、個人にとっても“己の強みはなんだろう”と改めて問いかける。
社会全体もしかり。国の政策もそうだ。
近年、散々“負け戦”をしてきた日本の企業。

ジョギング道中、浄土宗の御寺で見かけた”感謝”の教え

国際企業として再生するためには我々は今何をしなければならないだろうか。
“Ruby”の世界での評価を見ていると日本企業もひょっとして“負け戦”から大きく再生の道を歩んでいけるかもしれない予兆を感じるのである。

IT産業の再生の道。経産省の言うIT融合化“農業”であり“環境”であり“医療”等々なのだろう。
既にどの分野においてもその専門性だけでは差別化ができないのだ。
”IT融合化”こそが再生への大きな道筋になるだろうとおもう。
五月山の動物園。寒空に”ポツン”と一人ぼっち

大学に通う学生がきっとこんな“大変なこと”に
なるとは想像もしていなかったのではないか。
その事をさりげなくやってのけた“まつもとゆきひろ”という人物はいったい何者だろうかと興味津々である。

2013年1月18日金曜日

東京の空気


雪の残る国会議事堂。強い国家を創る国会の場だ。

久しぶりに”東京の空気”を感じた。
毎週のように東京-大阪を移動しているが、今回は”温度差”を感じる2日間だった。
昨日JASPA(全国ソフトウェア協同組合連合会)http://www.jaspanet.or.jp/ の賀詞交歓会では
全国から会員企業が一堂に集まった。
北海道から沖縄まで。
お蔭で各地の経営者と親しくなる良い機会だ。
我々HISCO協同組合  http://www.hisco.jp/ は10名ほどが参加したが、参加して良かった。全国の皆が元気なのだ。
JASPAの賀詞交歓会には経産省からも来賓をお招きして盛況だった

ついこの間まで経済の先行きが混とんとしていた時に比べてその温度差はなんなんだろうと思う。
政権が変わることでここまで急激な変化は過去私は経験していない。
大胆な経済活性化方針の結果、為替が90円にまで円安が進み、同時に株価も上昇している。それも急激にだ。
国民はこぞってこの魔術にはまっている。
功を奏するかどうかはこれからだが日本経済が待ち望んでいた状況が一瞬でも進もうとしている。
凶と出るか吉と出るか、
強い日本を取り戻せるかどうかはまだ分からない。
が少なくとも先の見えない暗闇の中で悶々としている“昨日”の状況よりはマシだ。
経済産業省に訪問したがここにも残雪が・・・

経済産業大臣の茂木先生は私の尊敬する先生の一人だ。自民党きっての経済政策の論客だ。
きっと経済再生を果たしてくれると期待している。

私が一番撮りたかった”富士川からの景色”、今日は空気がキーンと響く。

今日は晴れ晴れしい富士山を見た。
寒空のなか“キ-ンと張りつめた”富士の姿は久しぶりだ。
きっといいことがある。
そう思いながら新幹線の中で身震いした。

2013年1月14日月曜日

“マクドナルド難民”

1月11日新幹線から”私の初富士”の下が雲に隠れる珍しい姿。今年もよろしく!


IT業界にいて、“最新”業界という誇りをもっていた。だが一方でIT製造業の凋落が著しい。
以前ブログで関西の家電メーカが”多数の従業員をリストラした”と他人事のように書いたが、
なすすべもなく弱者が路頭に迷っている
“もう一つの悲劇”が起こっている。

冬のジョギング道。枯草の中で必死で餌を紡ぐ”はと”冬は厳しい。

“100円で夜をしのぐ”という一面の記事が朝日新聞の見出しに出た。
パナソニックやシャープで働いていた30代男性が行き場もなく寒さをしのいで店を転々としている。「マクドナルド難民」と呼ばれているらしい。
昼はパチンコ店内のソファや地下鉄の駅構内で仮眠をとる。スーパーで格安の惣菜を買ってビルの片隅で食べる。そして深夜にマクドナルドで寒さをしのぐ。こんな繰り返しだ。

就職氷河期以来正社員につけず、非正規社員になった若者たちが次々と職を失っている。
雇用不安はますます深刻だ。
1990年のバブル崩壊を経験した私はいつも
“明日は我が身”の思いで必死にここまできた。

これも冬景色。河原の枯れ樹木に群がる鳥たち、時々甲高い声が響く。

政府は大型予算を組み経済の活性化に期待したい。
だが一方では弱者が急増しているのも事実だ。
“経済の活性化”と同時に“雇用拡大”には猶予がない。そのことを忘れてはなるまい。

一方で会社に安穏としている社員もいる。
“自らの悲劇はいつ訪れるかわからない”
その緊迫感をもってそれぞれの与えられた
“役割”と“責任”を果たすことが大切だろう。

“家族を幸せ”にできるのは“生活を安定させること”だ。この根底が崩れてしまうと崩壊する。
そのために一層の精進が必要だと今更に肝に銘じたい。

今朝は冷たい雨が降っている。
あったかな部屋で執務ができる幸せを感じている。

2013年1月10日木曜日

えべっさん

福娘が”商売繁盛笹もってこい”の掛け声。

関西では“えべっさん”で親しまれている戎神社のお祭りは正月の〆にふさわしい行事で”十日戎”という。
加えて商売上手の関西人、前日を“宵戎(よいえびす)”後を“残り福”といって3日間か神社の“稼ぎ時”になっているのだ。

新年早々の”Ruby協”の例会

9日夜、Rubyビジネス推進協議会の例会後、
近くの”今宮戎”に有志共だって参拝した。
足の踏み場もないほどの人出に驚いたが、福娘の“商売繁盛で笹もってこい”の掛け声で福笹が
飛ぶように売れてゆく。一年の商売繁盛を願う関西商人の思いがここにある。

通天閣は庶民的だ。大阪らしい。

帰路、関西に来たら一度は行ってみたい場所の一つ“通天閣”の近くに案内してもらった。
私も永く関西に住んでいるが“通天閣”に来た記憶がないのも不思議だ。
通天閣辺りは“串カツ”店が所狭しと並んでいる。
そのうちの一軒に入り“通天閣の串カツ”を初めて食べた。
“二度づけ禁止”の看板通り、テーブルにはソースが入ったトレイ(容器)が置いてあり串カツをその中に”ジャブン”とつけて食べるのだ。
お店は何度も使いまわしをするところから、一度口にした食べさしを“二度つけ”するのを禁止しているのだろう。
これが関西風“串カツ”の食べ方だそうだ。
関西以外から来た人にはこの習慣が“うける”。
“もったいない”からきた習慣だろうが、
それを“逆手に取った”面白いキャッチフレーズだと思った。
明日は早朝の出張、ほどほどで帰路につこう。