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IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2013年1月14日月曜日

“マクドナルド難民”

1月11日新幹線から”私の初富士”の下が雲に隠れる珍しい姿。今年もよろしく!


IT業界にいて、“最新”業界という誇りをもっていた。だが一方でIT製造業の凋落が著しい。
以前ブログで関西の家電メーカが”多数の従業員をリストラした”と他人事のように書いたが、
なすすべもなく弱者が路頭に迷っている
“もう一つの悲劇”が起こっている。

冬のジョギング道。枯草の中で必死で餌を紡ぐ”はと”冬は厳しい。

“100円で夜をしのぐ”という一面の記事が朝日新聞の見出しに出た。
パナソニックやシャープで働いていた30代男性が行き場もなく寒さをしのいで店を転々としている。「マクドナルド難民」と呼ばれているらしい。
昼はパチンコ店内のソファや地下鉄の駅構内で仮眠をとる。スーパーで格安の惣菜を買ってビルの片隅で食べる。そして深夜にマクドナルドで寒さをしのぐ。こんな繰り返しだ。

就職氷河期以来正社員につけず、非正規社員になった若者たちが次々と職を失っている。
雇用不安はますます深刻だ。
1990年のバブル崩壊を経験した私はいつも
“明日は我が身”の思いで必死にここまできた。

これも冬景色。河原の枯れ樹木に群がる鳥たち、時々甲高い声が響く。

政府は大型予算を組み経済の活性化に期待したい。
だが一方では弱者が急増しているのも事実だ。
“経済の活性化”と同時に“雇用拡大”には猶予がない。そのことを忘れてはなるまい。

一方で会社に安穏としている社員もいる。
“自らの悲劇はいつ訪れるかわからない”
その緊迫感をもってそれぞれの与えられた
“役割”と“責任”を果たすことが大切だろう。

“家族を幸せ”にできるのは“生活を安定させること”だ。この根底が崩れてしまうと崩壊する。
そのために一層の精進が必要だと今更に肝に銘じたい。

今朝は冷たい雨が降っている。
あったかな部屋で執務ができる幸せを感じている。

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