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IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2011年5月11日水曜日

「風評被害」

今週は月曜日午後から東京勤務となった。朝出勤途中の箕面駅ではツバメのメスがじっと巣から動かない。卵を暖めているのだろう。そういう日がもう一週間くらい続いているので、そろそろヒナの誕生だろうか。大阪に戻ってくる木曜日には、ヒナの声が聞けるかもしれない。楽しみだ。
巣で卵を温めるメスツバメ
餌を探す合間に羽根を休めるオスツバメ
最近「風評」という言葉をよく聞く。おもに「風評被害」という使われ方だ。
もともと「風評」は“風のうわさ”の意味合いでわれわれは良い意味で使うことが多かった。
“A子さんとB夫さんはどうも良い仲みたいだわ”というような噂話であった。罪がないのである。風のうわさは風のように飛んでくるふんわりとしたものであった。噂が立つのにも時間がかかった。
ところがインターネットが普及し、電波が我々の生活を占拠して世界同時に一気に飛んでくるのである。もう”風のうわさ“どころではない。”一気“である。
これが「風評被害」となると当然当事者に”大きな被害“が生まれてくるわけであって、ほって置くわけにはいかないだろう。
今回東日本大震災をきっかけに、「原発」の被害が国民に重くのしかかっている。この時期にこそ正確な情報が発信され“風評被害”にならないよう心しなければならないと思う。風評(デマ)もどきを公然と電波で流布するメディアは自らの役割(影響)の大きいことを深く認識しなければならないと思う。

実際正確な情報を元に「放射線量の公表」はすべきであると思う。
これは“市民の安全を守る”という立場からである。「風評」ではなく「正確」な情報を国民は望んでいる。
それにしても、こんな大変な事故が起こっているのに責任の所在もわからないようなずさんな 原子力政策では、そこからでてくる情報も「正確」なのか疑わしくなってしまう。そういう心理が「風評」の立つ土壌なのかもしれない。ここが改善されない限り、国民は「原発」に対してNOを出さざるを得ない。
風評被害なんて「デマよばわり」しないで 原発被害 放射能汚染被害を「正確に」伝えてほしいと思う。
風評被害というのは、ちゃんと測って汚染されてないですよ、ということが証明されて市場に出回った野菜などをいたずらに怖がって食べないことだと思う。
以前O157の死亡事故で貝割れ大根が不買になったり、宮崎の食べ物全般を不買したり風評被害は過去にもあった。
大切なことは、くだらない風評被害がでないように、農作物の測定はできるかぎり徹底的に行い“汚染を隠す”様なことをしないことが肝要で“市場の商品は安全”だという正確な情報が“信頼を生む”ものであろうと思う。

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