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IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2011年7月5日火曜日

レアアース(希土類)巨大鉱床発見!!

4日月曜は富山県高岡に出張した。弊社の医療機器管理システム“CEIA”の販売に関し、A医療機器商社の会長にお会いした。不思議なものだ。瞬間で“何か糸で繋がれた関係”なのだと思うことが時々ある。そういう意味では今日は良い日だったとおもう。是非ビジネスに繋がればと思っている。

我々エレクトロニクスの分野で仕事をしている者にとっては夢のような話が今日(月曜日)の日経に出ていた。東京大学の研究チームが太平洋の海底で大規模なレアアース(希土類)の巨大鉱床を発見したというのだ。
レアアースとは聞きなれない言葉だが、今回発見されたのは先端技術の高速化・高効率化・高性能化にとっては欠かせない「重希土類」を多く含む海底鉱床だという。

何故この金属がそんなに話題にされているかというと埋蔵量が他の類に比して圧倒的に希少であることと、そのレアアースの生産量の9割以上を中国が占めているのだ。
それだけではない。中国以外の生産国(大半が発展途上国)のものを中国がひそかに買占めを図っているのだ。
先端技術の心臓部材を中国に独占されれば先端技術諸国は中国の言いなりになるリスクをはらんでいる。凄いぞ日本!さすが東大。

今回の発見はハワイ沖とタヒチ島で大半は公海と見られている。
水深は3500m~6000mで2箇所の合計面積は1100万平方km、推定埋蔵量が約1000億トンと試算される。
これは現在推定される陸上の埋蔵量の1000倍だ。
発見した鉱床を開発できれば資源供給の多様化や安定に繋がる。
重希土類の大半は中国南部の1つの鉱床で生産されるが、新鉱床の濃度は中国の2倍、埋蔵量1000倍。いつになく朗報だ。

本来地球資源は政治の駆け引きであってはならない。これを広く世界に開放して自由な競争を生み出すものでなくてはならない。そういう意味で“朗報”だと思う。暗いニュースの続く日本。ちょっと先のことだが、これも元気な夢を現実にする話題だと思う。

日本の海底探索技術はとりわけ進んでいる。資源の少ない海洋に囲まれた国であるからこそそれが言える。海底からレアアースを採掘するには海上の船から長い管を下げて海底の泥を吸い上げる必要があるが、泥からレアアースの分離も数時間かければ簡単に出来る。
公海のため国連の国際海底機構で鉱区を確保する必要があるが、国際的な協調の下、是非主導権を持って全世界の為に推進してほしいと願うし、私達は夢を持って見守ってゆきたいと思う。

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